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シェアハウス投資 スルガ銀会見で不正にふれず第三委の調査 弁護団刑事告発へ

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スマートデイズ社運営の女性専用シェアハウスかぼちゃの馬車の家賃未払いに始まったシェアハウス投資問題で、運営会社のスマートデイズ社は破産しました。

一方融資先のスルガ銀行が、昨日初めて会見を行い、謝罪及び内部調査の結果を公表しました。

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米山社長会見で「わからない」

米山社長は昨日15日の会見で不正があったことを認めて謝罪。銀行内部のノルマの厳しさなどに言及しましたが、役員から不正の指示や関与があったかを含めた、不正に関する質問には「わからない」という内容の答えが返されました。

特定の人物の関与の言及はなく、「営業が審査より強い態勢」というにとどまり、今後は「第三者委員会で調べて公表する」ということになっています。

第三者委員会とは?

第三者委員会は、中村直人弁護士を委員長に計4人の外部弁護士で構成。
スルガ銀行は「説明責任を果たすため、当社から完全に独立した中立・公正な専門家のみで構成」と説明しています。

調査をいつ完了させるかは第三者委に一任し、調査が終わり次第、すみやかに調査結果を公表するといいます。

米山社長会見での一問一答

 ――相当数の行員が不正を認識した可能性があるというが、役員の加担はあったのか
米山明広社長「(社内調査に)色々な回答があった。第三者の方に真実を明らかにしてもらいたい」

――行員が不動産販売会社に不正を指示したという話もある
米山氏「第三者委に確認してもらわないとわからない。(社内調査結果では)指示したという内容はないと思う」

――不正認識の時期は
白井稔彦専務「十分把握できていない。どのタイミングかは第三者委できちんと調べて公表したい」

――不正の背景の増収増益重視の態勢はなぜ生じたのか
米山氏「何年か増収増益が続き、今期も増収増益にしなければならないプレッシャーに変わった。営業部門に力が入り過ぎ、審査より営業が強い態勢が出来上がってしまった」

――中古1棟マンション投資の融資でも不正があったのでは
白井氏「一部を調査している。ここも第三者委でみてもらいたい」

――いつからシェアハウス融資は始まったのか
白井氏「2013年からで、15、16年に非常に増えた。(投資スキームを)スルガ銀が提案したものでは一切ない」

 

スマートデイズ社破産手続き開始

東京地裁は15日、スマートデイズ社の破産手続きの開始を決定しました。実質上の破産宣告です。

民事再生法の適用を申請しましたが、先月申請を棄却されていました。

被害者弁護団は「破産宣告により、スルガ銀行の主体的関与を含む真相がさらに解明されることを期待する」としています。

スマートデイズ社のオーナーへの通達

同社HPより

債権者各位に対しては、追って、東京地方裁判所から破産開始通知が郵送されます。債権者多数につき、発送には若干の日時を要する見込みです。破産開始通知の先後によって不利益を受けることはありませんので、待機願います。

また入居者ライフラインについて

ライフライン(電気、水道、ガスのいずれか)についてスマートデイズ名義のままの物件が相当数残っています。このままであれば、破産に伴い、ライフラインが途絶します。大至急、名義切替をお願いします。

 

シェアハウス被害者弁護団の動き

被害者弁護団も同日会見を行いました。今後の方針等は以下の通りです。

かぼちゃの馬車問題、弁護団がスルガ銀を刑事告発へ

弁護団によると、5月14日にも、スルガ銀行員や不動産販売業者について、預金通帳のコピーの改ざんに関わったとして、私文書偽造や変造の罪で刑事告発するそうです。

今後さらに証拠が集まった段階で、詐欺や背任などの罪で告発も検討するといいいます。

めざすは早期解決「裁判で悠長にやっていくことはできない」

弁護団代表の河合弘之弁護士の方針は、「早期解決」ということ。

基本的に大規模な消費者問題で、すでに自殺者も出ていて、裁判で悠長にやっていくというのをこちらとしては第一方針には立てない。あちら(スルガ銀行側)は、裁判に持ち込んで、スルガを生き延びさせたいようだ。

裁判になって、高裁や最高裁まで争えば、5年程度の時間が経過してしまう場合もあるそうです。
河合弘之弁護士は多額の借金を背負い続けるオーナーたちの苦しみを懸念し、河合弘之弁護士は「(交渉を通じ)半年で決着をつけたいと思っている」との方針です。

また河合弘之弁護士は、昨日の会見で、次のように発言しています。

最も犯罪性が強いのはスマートデイズで、最も責任が重いのはスルガ銀行だと考えている。なぜなら、スルガが関与しなければこのような大規模な詐欺的仕組みはあり得なかった。スルガがまともなら、このようなシェアハウスは売れることもなかった。スルガが融資してくれるから、みんな信用して入っていった。

弁護団、金融庁に厳正な行政処分を申し入れ

告訴以外にも弁護団は金融庁に申し入れも行いました。山口広弁護士は、これからの第三者委員会の調査で「本件に関する一切の事情が明らかになることを期待したい」と発言。

スルガ銀行や販売会社を対象とする刑事告発は、警視庁との協議を踏まえると、5月21日以降になる見込みです。

スルガ銀行・スマートデイズ被害弁護団公式サイト
団長は、さくら共同法律事務所 河合弘之

 

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